飛行機の中でブログ更新ってオサレだよね
現在は,5/31金曜日13:40(現地時間)でございます。 長かった旅程も終え,帰りの飛行機の中でブログを書いています。
といっても現地国内の移動ですので日本につくのはまだまだ先の話です。
さて,今回こそはノイズキャンセリングイヤホンについて書きたいと思います。
カナル型イヤホンが嫌い
耳に入れたときの圧迫感、気圧が変わったときのような違和感、コードのタッチノイズ、そして何よりすぐ外れる、、、
カナル型至上主義な現代社会から非適合者としてはじき出された私はイヤホン選びに苦労してきました。
そんなわけで今まで使ってきたイヤホンはこんなのや、
こんなの
ばかりでした。
ノイズキャンセリングとわたし
ノイズキャンセリングに初めて出会ったのは高校生の頃でした。
機種は多分これです。
環境音をマイクで取り込み,それと逆位相の波を流すことで音を打ち消すという発想にほぇーっとなった記憶があります。
ただ、正直言って思ったより効果を感じなかったこと、そして何より、専用のマイク付きイヤホンがカナル型だったために、ノイズキャンセリングが私の中で絶対的地位を得ることはありませんでした。
ノイズキャンセリングとわたし(再)
その後ノイズキャンセリングイヤホンに再び出会ったのは今から3,4年前のことです。
当時,飛行機に乗る機会が増えたり,夜の騒音に悩まされており,昔はイマイチだったノイズキャンセリングがどれだけ進化したのか興味を持ったのがきっかけでした。
そして出会ったのが私の愛機であるBOSE QuietComfort 20でした。
お値段がかなり張るので,相当悩みましたが,カナル型ともインイヤー型とも違う独自のイヤーチップのつけ心地と,最強との噂に違わぬノイキャン力に惹かれ,購入を決意しました。
QuietComfort 20
いいところ
StayHear+チップ
この機種の(というかBOSE商品の)もっとも特筆すべき点は,やはり独自開発のイヤーチップです。
ノイズをキャンセルするということを最大目標とするならば,普通は遮音性の高いカナル型にするべきなんです。 (パッシブノイズキャンセリングってやつですね。)
しかし遮音性を高めようとすればするほど,耳の押し広げる力が強くなってしまいます。
これが,カナル型を長時間つけていると耳が痛くなる原因です。
一方BOSEのイヤーチップは,耳の入口付近を膜で覆うような構造になっています。
カナル型をゴム栓とするならば,BOSEのイヤーチップはフタみたいな感じでしょうか。
その結果,長時間のフライトでも違和感なくつけられ,かつ遮音性も高いイヤホンに仕上がりました。
耳の入口付近と聞くとすぐ外れるんじゃ・・・と思うかもしれませんが,外れません。というかこれまで外れたこと一回もありません。
全く圧迫感がないのに,なぜかはずれない,本当に不思議なイヤーチップです。
このイヤーチップのつけ心地はぜひ家電量販店などで試してみてください。
あえて欠点を言うならば,独自規格のために,他社のイヤホンに流用できないということでしょうか。
互換性さえあれば,いろんなイヤホンに流用できるのに。。。ぐぬぬ。やりますね,BOSE。
サイズはS/M/Lの三種類が入っています。ちなみに私はMを使っています。
多分家電量販店にあるのはすべてMだと思うので,違うサイズを試してみたい方は今度うちに来たときどうぞ。
圧倒的ノイキャン力
すごい。の一言です。
ノイキャンイヤホン界の至高と言われているだけあります。
これをはるか6年前から商品化していたBOSEは本当にすごいです。
例えばいま飛行機の中でスマホに入った曲を聞いていますが,ボリューム最小でも十分聞こえます。
また,ノイキャンのバッテリーは満充電で16時間持ちます。
ロングフライトを想定していることが,ここからもよくわかりますね。
やっぱりすごいよ,BOSEのノイキャン!
聴き疲れない優しい音づくり
このイヤホンの音質の評価は実はそれほど高くないです。
全体的にマイルドな,悪く言えば少しモヤのかかったような音がします。
ただ,私としてはこのナチュラルな音の感じが,聴き疲れせず良い感じで,日常使いには最適だと思っています。
やはり長時間使用することを想定した音作りになっているのだと思います。
またイヤホンオタクたちがBOSEの音質は100均並みとかのたまってたりしますが,もちろんそんなことはありません。
少なくとも数千円台のイヤホンとは明らかに違う音がしますよ。
イマイチなところ
コントロールユニットの位置
アクティブノイズキャンセリングをするためには,マイクで取り込んだ音を逆位相に変換して鳴らすための回路が必要になります。
ノイズキャンセリングイヤホンにはその回路のためのコントロールユニットがついていますが,このイヤホンのコントロールユニットの位置は絶妙に微妙です。
というのもコントロールユニットからイヤホンプラグまでの長さが5cmくらいしかないため,スマホに差して使うときは一緒にコントロールユニットも持たないといけません。
一時期このコントロールユニットを装着できるiphoneケースが売っていたくらい,みんな邪魔だと思っているみたいです。
やっぱり無線がいい
この商品はやはりフライトを想定したものですので,当然有線仕様なのですが,やはり日常で使うとなると,無線対応していてくれるといいですよね。
気圧の変化に弱い
電車とかでトンネルに入るタイミングなど,気圧の急峻な変化が起こるときに,ブツッというノイズが発生します。
トンネルが多い地域ではすこし気になるかもしれません。
ホワイトノイズがやや多い
これはこのイヤホンの耳栓代わりに使おうとするときに気になる点ですが,曲を流さずにノイズキャンセリング機能だけ使用していると,小さくジジジジジというデジタルノイズが聞こえます。
とはいえ,曲を流していたり,周りがうるさいときには全く気になりません。
基本は静寂だけど,たまに通る車の通行音をキャンセルしたい。。。みたいなときにはちょっと気になるかもしれません。
labhea仕様
私は,コントロールユニットの煩わしさと,無線でも使用したいという願望を叶えるために,
イヤホンのBluetoothレシーバー
を,こうして,
ケースをモデリング&3Dプリントして,
こうして,
こうして
います。
そうすると,無線でも
有線でも
使えるQC20の爆誕です。
いや〜,魔改造ですねwww
おかげで快適なノイキャンライフを送っています。
とはいえ,なんだかかんだケーブルはそれなりに邪魔なので,完全分離型のノイズキャンセリングイヤホンがBOSEからでたらおそらく買いますけどね。
QuietComfort 30
https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/headphones/earphones/quietcontrol-30.html
これは,20の後継機として発表されたBluetooth仕様の首掛け型ノイズキャンセリングイヤホンです。
おそらく,有線の需要がない人が候補にあげるのはこちらでしょう。
いいところ
無線対応!
やっぱり普段の取り回しを考えると,無線対応はいいですよね。
更に進化した(?)ノイキャン
30からはスマホアプリから細かく設定ができるようになり,ノイズキャンセリングの効果を調整できるようになったようです。
まあ,これに関してはあんまりメリットを感じませんけどw
出た当初は,20と比べるとノイキャン力がちょっと。。。とか言われていた気がしましたが,どうやらシステムアップデートでノイキャン力がかなりあがったとのことです。
悪いところ
やっぱり有線もほしい
フライト時や充電が切れてしまったときを考えると,やっぱり有線でも使えるようにしておいてほしいところ。
有線で使えたら間違いなく買い替えてるんだけどなー。
壊れやすいというレビューが多い?
これは,正直ネガキャンの可能性もありますし,そもそも使い方が悪いんちゃうか?と思ったりもしますが,壊れやすいというレビューがちらほら見受けられます。
うーんその実態はどうなんだろ?ただ,ちゃんとした企業なので保証等はしっかりとしていると思います。
Sony WI-1000X
ノイキャン市場で頑張ってきたSONYの最上位イヤホンです。nonstyleさんが購入したやつですね。
ちょっと借りて出かけて来ましたので,感想をまとめます。基本的なレビューはnonstyleさんの記事をどうぞ。
いいところ
あっ,いい音。。。
一番最初に思ったのが,圧倒的な音の良さです。非常にクリアで,解像度の良い音がなります。特に印象的だったのがスネアの臨場感。なかなか衝撃的でした。
私はBOSEの音作りも好きですが,音質のクオリティはSONYのほうが一回り上と言わざるを得ません。まあこのへんは好みがあると思いますが。
ここまで来たか,SONYのノイキャン力
10年前のWALKMANではほぼ効果を感じなかったノイキャンですが,いやはやすごいですね。QuietComfort20とほとんど差を感じませんでした。うーむ。ぐぬぬ。
ただ,なんとなくいつものQC20とはノイキャンの毛色が違った気もしました。消えやすい音と消えにくい音に違いがあるといいますか・・・うまく言語化できないですが。
いずれにせよ,確かなノイキャン力であるのは間違いないです。
あれ?ホワイトノイズちっさない?
ホワイトノイズ,QC20よりもちっさい気がします。ぐぬぬ。。。
カナル型なのにはずれない・・・だと?
これは,首掛け式だからかと思いますが,コードにテンションがかかりにくいため,歩いていてもイヤホンが外れることはありませんでした。まじかよ。。。
有線対応・・・だと?
充電ポートに付属のmicroUSB-ステレオプラグコードを挿すと,有線イヤホンとしても使えます。え,なんなの?完璧じゃん?
ただ,充電と有線を両立できないのは少し不便かも?
トンネルに入ってもブツってならない
気圧の自動調整機能がついていることだったのでいかがなものかなと思っていましたが,確かにブツってなりませんでした。
ただ,そんなに検証できてないのでたまたまかもしれません。
悪いところ
とはいえやっぱりカナル型
まあ,正直これくらいしか欠点が浮かびません。
いくら外れにくいと言っても,カナル型の装着感が苦手な私にとってはやっぱりだめです。
まとめ
え,sonyのやつむっちゃすごいやん。。。
まあまとめると,
- ノイキャン力 → ほぼ同じ
- 音質 → WI1000Xの方がいいがBOSEも悪くない
といった感じです。
購入の判断基準としてはむしろ
- カナル型OKな人 → WI1000X
- カナル型無理な人
- 有線の需要あり → QuietComfort 20 + Bluetoothレシーバー
- 無線だけで十分 → QuietComfort 30
できまるんじゃないでしょうか。
ただ,カナル型OKなひとも一度でいいからBOSEのイヤーチップを試してみてほしいと思います。
意外と「自分はカナル型苦手だったんだ。。。」ってなるかもしれません。
ノイキャンの注意点
そもそもノイズキャンセリングって?
DENONのページに良い解説があります。
よくある誤解
完全に無音になるわけではありません。
ノイズキャンセリングが最もよく機能するのは低音かつ周期的な音です(多分)。
なのでエンジン音とかは得意ですが,人の喋っている声とかは割と聞こえます(小さくはなります)。
ノイキャンの試し方
ノイキャンの効果は,つけるときよりも外すときのほうが感じやすいです。
ですので,家電量販店で試す際は,まずは1曲好きな曲を流して音質を確認して,イヤホンを外したときにどれだけ「周りうるさっ!」ってなるかで評価したらいいと思います。
弊害
ノイズキャンセリングを使用するようになってから,環境音に少し敏感になったような気がします。
知らぬが仏ってやつですかね。
機内にて
人間って意外と耳から疲れます。
特に飛行機ではわかりやすく,ノイズキャンセリングありとなしでは,到着後の疲労感が雲泥の差です。
もし飛行機に乗る機会が近いうちにあるのであれば,是非試してほしいです。
BOSEのオンラインストアで購入すれば,30日間,返品・返金が可能です。
おそらくAmazonの公式ストアでもいけるっぽいです。
まずは,返品前提で試してみてもいいかもしれませんね。
あと一つ注意しなければならないのが機内コンテンツを使用するときです。
座席についているヘッドホンを使うとき,たいてい音量マックスにしても騒音でよく聞き取れないくらいですが,ノイズキャンセリングイヤホンでは,音量最小でもややうるさいくらいに聞こえます。
さらに困ることが2つあります。
一つは,音量最小にするとノイズがエグいということです。ここで言うノイズは環境音のことではなく,イヤホンから聞こえてくる電流の乱れによるノイズのことです。
もう一つは,機内アナウンスは,音量最大で流れるということです。まじで鼓膜が破れます。
つまり電流に対して,イヤホンが鳴り過ぎるのが原因です。高いヘッドホンを買おうとしたことがある人ならインピーダンスという数値が書かれているのを見たことがあるかもしれませんが,それが指標です。
こういった商品を,
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B075PVVHF5/buyudamian-22/www.amazon.co.jp
はさんでインピーダンスを上げてやらないと,使用に耐えません。
なんか,ニッチな商品なせいかむちゃくちゃ高いですが,要は抵抗を挟めばいいだけなので,実はパーツ屋でイヤホンの延長コードと抵抗(あとは熱収縮チューブとはんだ)を買ってくれば数百円で簡単に作れます。
かくゆう私もつくっていたのですが,引っ越しのタイミングでどっか行っちゃいました。ぐぬぬ。。。まあ機内コンテンツ殆ど使わないからいいんですけどね。。。
ノイキャンを重視するなら
ノイキャンの機能を重視するなら,BOSE, SONYともにイヤホンではなくヘッドホンのほうが良いと言われています。
https://www.amazon.co.jp/ソニー-SONY-ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン-WH-1000XM3-最大30時間連続再生/dp/B07GZJWRHY/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=3V0B7IZT2EDTP&keywords=sony+ノイズキャンセリング+ヘッドフォン&qid=1559447333&s=electronics&sprefix=sony+のいず%2Celectronics%2C256&sr=1-3www.amazon.co.jp
ランニングに使えるの?
おすすめしません。
危ない,というのが一点。あとはイヤホン部分が大きいので風切り音が結構するというのが一点です。
ランニングにおすすめなのは,骨伝導イヤホンです。
一昔前に骨伝導ケータイが流行りましたが,それと同じで耳を塞がずに使用します。
こんな感じ。
わたしはこれ
を購入しましたが,タッチノイズとかもちろんないので快適です。音質はそれなりですけどそもそも走ってるときに音質とかどうでもいいですしね。
あと骨伝導といえども,骨伝導70%,空気振動30%くらいで聞こえているような気がします。
また,耳栓をするとよく音が聞こえるようになるので,ちょっと面白い体験ができます(笑)
それから,アマゾンで骨伝導イヤホンを検索すると評価の高い5000円台のものがやたらとでてきますが,全部中華のノーブランド品なので手を出さない方が懸命です。
もしかしたら本当にいい商品もあるのかもしれませんが,中華製品のレビューは今やもうほぼサクラだと思いますので当てになりません。
AfterShokzは骨伝導イヤホン専門のちゃんとしたブランドなので,ちょっと高いですが性能は折り紙付きです。
筋トレ男子勢はこちらのほうが興味あるかもしれませんね笑
おわりに
いままで,いろんなガジェットを買っては失敗(?)してきた私ですが,ノイズキャンセリングイヤホンは高いけど買ってよかったと本当に思います。人生が変わったと言っても過言ではない(笑)
あ,あとノイズキャンセリングについては中途半端なものは買わないほうがいいですよ。最上位機種一択です。若干1名もう買っちゃったみたいですが(笑)
それからほんとにごくごく最近,QuietComfort35IIの後継機種が正式発表されたようです。
QuietComfortからNoise Cancelling Headphonesに名称が変わったのは,ノイズキャンセリングの進化を意味しているとのこと。
え,まだ進化すんの?やばない?
それから,まだ情報がほとんどでていませんが,2つのワイヤレスイヤホンBose Earbuds 500とBose Noise Cancelling Earbuds 700も発売予定とのことです。
。。。え。完全ワイヤレスのノイズキャンセリングイヤホンじゃないっすか。。。まじで?でんの???
発売は2020年を予定とのこと。これは。。。ゴクリ。
あ,それから結局飛行機の中では書き終わらず,日本で追記して更新してます。タイトル詐欺!